ギャンブルで勝つために知っておきたい還元率・控除率について
ギャンブルの回収率を上げるためには、還元率と控除率について理解しておく必要があります。還元率と控除率とは、ほぼ表裏一体の関係にある言葉です。
還元率とは、ギャンブルの賭けに対していくら払い戻されるのかという割合を示すものです。例えば、ギャンブル参加者全員が合計10万円を賭けて、その内の7万円が払い戻される場合の還元率は70%となります。
一方、控除率とは、ギャンブルの賭けに対して、胴元がどれだけの手数料を取るのかを示すものです。ギャンブルでは、胴元が参加者全員の掛け金を集めて、その掛け金から一定の手数料(ギャンブルにおける手数料は「寺銭(てらせん)」とも呼ばれます)を抜いてから、参加者全員に還元します。
例えば、ギャンブル参加者全員が合計10万円を賭けて、胴元が3万円抜いてから、残りの7万円を払い戻される場合の控除率は30%となります。
つまり、還元率とはギャンブルにおける参加者の取り分の合計であり、控除率とは胴元の取り分を示すものです。還元率と控除率は表裏一体であり、合計すると必ず100%になります。
ギャンブルの回収率を上げるには、還元率が高い(=控除率が低い)ゲームを選ぶことが非常に重要です。
日本のギャンブルの還元率
日本におけるギャンブルの還元率を表で見ていきましょう。
ギャンブル | 還元率 |
---|---|
パチンコ・スロット | 約85% |
競馬 | 75% |
競輪 | 75% |
競艇 | 75% |
オートレース | 70% |
宝くじ | 46% |
当然と言えば当然ですが、日本の主要ギャンブルの還元率は全て100%を下回っています。
特に、公営競技である競馬・競輪・競艇・オートレースは、掛け金の4分の1が控除されている国の重要な財源です。これはつまり、参加した時点で、25%の寺銭を国に上納していることを意味します。
ちなみに、公営競技の胴元は、競馬は農林水産省、競輪・オートレースは経済産業省、競艇は国土交通省となっています。
公営競技よりもさらに割に合わないギャンブルが、総務省の財源となっている宝くじです。宝くじの還元率は46%となっており、掛け金の半分以上が国に上納されます。これが「宝くじは貧乏人への税金」だと言われる理由です。
国家が運営する公営ギャンブルに比べると、民間企業が運営しているパチンコ・スロットの還元率は約85%とやや良心的な数値となっていることが分かります。
なぜ還元率の高いパチンコ・スロットで借金をする人が多いのか?
パチンコ・スロットの還元率は約85%と、他の公営競技や宝くじに比べると良心的になっています。しかし、公営競技や宝くじで借金をしてしまったという人はあまり聞きませんが、パチンコ・パチスロで借金をしてしまった人の話はよく聞いたことがあるかと思います。
なぜ還元率の高いパチンコ・スロットで借金をする人が多いのでしょうか?
その理由は、掛け金の違いにあると考えられます。
パチンコ・スロットでは1日に数万円を使うことはザラにありますが、公営競技での掛け金はその10分の1程度になることが一般的です。ちなみに、競馬で最も多いのは1点100円買いで、平均掛け金は500~1,000円程度だと言われています。
パチンコ・スロットで1万円を使った場合の還元率は約85%であるため-1,500円の損失となります。一方、公営競技で1,000円を使った場合、還元率は75%であるため-250円の損失です。
また、公営競技はレースが行われる頻度に時間差がありますが、パチンコ・スロットは常にゲームが行われている状態です。このため、パチンコ・スロットは1万円を使って回していく度にどんどん減っていくことになります。
つまり、還元率の高いパチンコ・スロットで借金をする人が多い理由は、1回あたりの掛け金が多くなることと、常にゲームが行われていることの2点が挙げられます。
なおかつ、パチンコ・スロットはギャンブル性(射幸性)を煽るようなゲーム設計になっていることが大きな原因でしょう。
カジノは儲かるってホント?カジノゲームの還元率
日本でも2018年にIR法案が成立したことで、遂に公営カジノが始動する運びとなっていますが、ここでカジノゲームの還元率を見ていきましょう。
カジノゲーム | 還元率 |
---|---|
スロットゲーム | 90% |
ルーレット | 94% |
ブラックジャック | 98% |
バカラ | 99% |
カジノゲームの還元率はいずれもパチンコ・スロットを上回る還元率となっていますが、特にトランプゲームのバカラの還元率は99%と非常に高くなっています。
バカラとは、「バンカー(胴元)」と「プレイヤー(客役)」の、仮想の二人による勝負を見守り、どちらが勝つかを客が予想して賭けるゲームです。バカラは、シンプルなルールでありながら還元率が高くなっているため、カジノでも人気ゲームの一つとなっています。
しかし、還元率99%のバカラであっても、胴元のカジノ側が結局は大儲けするようになっているのです。
バカラはそのシンプルなルールと還元率の高さゆえに、途方もない大金を賭けるプレイヤーが多く続出します。このため破産者も多く、大王製紙の前会長である井川意高氏は、バカラで100億円以上のお金を融かしてしまったことはニュースでも大体的に報じられました。
回収率を上げるためにはどうすればいいの?
ギャンブルの回収率を上げるには、プロのギャンブラーが実践している方法を実行することが欠かせません。一般人がギャンブルの負け組から脱出するための、ギャンブルの回収率を上げるための方法を見ていきましょう。
マイルールを作る
パチンコにせよ、カジノにせよ、還元率が高いにも関わらず、どうして多くの人が大負けしてしまうのでしょうか?
ギャンブルで生計を立てているプロのギャンブラーと、ギャンブルに呑まれてしまう一般人の最大の違いとしては、マイルールを持っているかどうかということが挙げられます。
パチンコの場合
・有利な台でしか打たない
・いくらまで負けたらその日はもうやめる
といったマイルールを決めて、そのルールを徹底して守ることが重要です。
ただ、マイルールを決めて回収率を上げることを目的にギャンブルをすると成績は上がりますが、ギャンブルが仕事の一種になるため娯楽性は下がることは確かです。
多くのギャンブラーが口を揃えて言うように、娯楽としてのギャンブルと回収率を求めるギャンブルは両立することはできません。ギャンブルで稼ぎたいならこの点は留意しておきましょう。
下準備を行う
下準備や情報収集を常に欠かさないことも、ギャンブルの回収率を上げるための重要なポイントとなります。
パチンコ・スロットの場合
・最新機種の情報について常にアンテナを張っておく
・近くの店舗に下見に行く
・ハイエナ行為(期待値が低い部分を他人に打ってもらい、期待値が高くなったときだけ打つこと)も辞さない
競馬の場合
・過去データの分析や最新の競馬情報の取得
・明らかにオッズが偏っている勝ちやすいレースでのみ勝負する
ギャンブルの回収率を上げるには、娯楽として楽しむギャンブルとは真逆にある行為をする必要があります。本気でギャンブルに勝ちたいなら、このような努力を継続することが欠かせません。