ギャンブルは原則勝てません
冷静に考えてみれば当たり前の話ですが、原則としてギャンブルで勝つことは不可能です。
パチンコやスロットはもちろん、競馬や競輪、宝くじに至るまで、全てのギャンブルは胴元が必ず勝つようになっています。もちろん、日によっては一個人が勝てる日もあるでしょう。しかし、その裏には、それ以上に大負けした人がいることを忘れてはいけません。一方、胴元は常に利益を得ています。
ギャンブルにおける胴元の取り分は「控除率」と言いますが、
- 宝くじは約50%
- 競輪・競馬・競艇は約25%
- パチンコ・スロットは10~15%
となっています。
つまり、ギャンブルをしている人達は、店が控除した分の残りのお金を必死に奪い合っているだけのことなのです。
また、最盛期にはパチンコ業界は30兆円産業と言われており、パチンコやスロットで生計を立てているパチプロと呼ばれる人達もいました。しかし、規制や娯楽の多様化などの影響でパチンコ産業は20兆円規模にまで縮小しており、今やパチプロはほぼ絶滅しています。
パチンコ産業の規模が縮小すれば、お客の間で取り合いになるお金の総量も減少することになるため当然のことです。ギャンブル業界の衰退とともに、ギャンブルではますます勝てなくなっているのです。
泣きっ面に蜂
2.、3年前
趣味でパチンコを打ってましたその日は大負けしてしまい
もう帰ろうと、車に戻ったところなんとインキーしていました
業者に頼んで鍵を開けてもらいましたが、その費用が1万円ちょい
お財布めがけ、泣きっ面に蜂でした
— 嫁隠れの術 (@GQgNlcQrju8If5s) July 30, 2019
それでもあなたはギャンブルを続けますか?ギャンブルのこれから
2018年2月からパチンコ規制が大幅強化
国のギャンブル依存症対策として、2018年2月から風営法が改正され、パチンコ規制が大幅に強化されています。
具体的には、
- 出玉規制として最大出玉が2400個から1500個に制限
- 大当たりラウンド数が16ランドから10ラウンドに減少
- 4時間で5万玉以上の出玉が制限
など、全体的に出玉が少なくなるように規制されてしまいました。
このパチンコ規制はギャンブル依存症を抑止する目的のために実施されたもので、全体的にパチンコで儲からなくなる方向への規制となっています。
逆に言えば、パチンコ店に呑まれるリスクも小さくなるとも言えますが、この規制によってますますパチンコ離れが進むことが危惧されるため、一般人はますます勝てなくなりそうです。
2018年からスロット6号機時代の幕開け
パチンコ規制の影響は、パチンコ業界に具体的な形となって表れています。
2018年10月頃から、パチンコ規制に対応した「スロット6号機」と呼ばれる新機種が続々と導入され始めているのがその一例です。
スロット6号機とは
1回の連続した遊戯で得られる最大出玉は2400枚、ボーナス時の最大出玉も300枚まで減少。大きく出玉を得ること、大きく勝つことが難しい機種となった。
スロット6号機では、大きく勝てることもなくなった反面、大きく負けることもなくなったため、お客のギャンブル依存症防止には役立っていることは間違いありません。
ギャンブル依存症を防止するパチンコ台としては、スロット6号機はユーザーに優しいスロットだと言えますが、短時間に稼げないということは、貴重な時間をより無駄に浪費しやすくなったとも言えます。
ギャンブルで勝てない人の共通点3つ
十分な資金がない
ギャンブルで勝つには十分に大きな資金が必要となります。
ギャンブルの勝率を高める方法としては、マーチンゲール法やモントリオール法といった手法が知られていますが、いずれも十分に大きい資金がなければうまく活用することはできません。
とはいえ、十分な資金があるからといって、確実にギャンブルに勝つことは不可能であることに変わりありません。少額の資金でギャンブルに勝つことはまず不可能ですが、資金を増やした所で、ギャンブルで勝てる確率がわずかに上がるに過ぎないのです。
最終的には胴元が必ず勝つようになっているため、資金が大きければ大きいほど、いいカモにされるリスクが高まるとも言えます。
最新の情報収集を怠る
パチンコや競馬のようなギャンブルでは、最新の情報収集をすることによって、わずかに勝率を上げることも可能です。特に、パチンコでは、常に最新機種についての情報収集をしておくことは欠かせません。
ただし、ギャンブルである以上、胴元が必ず勝つゲームであることには変わりないため、情報収集をしようが胴元が必ず儲かる仕組みには変わりないというのが現実です。
つまり、ギャンブルにおいて情報収集をする目的は、情報収集すらせずにお金を胴元に貢ぎ続ける情報弱者より勝ちやすくなることにあります。
もしも、全てのお客が情報強者になった場合でも、胴元が勝つという図式が変わることはありません。
ギャンブルに射幸性を求めている
この厳しい時代においても、パチンコやスロットで生計を立てているパチプロや、競馬で生計を立てているプロ競馬師がいることは確かです。
プロのギャンブラーに共通することは、ギャンブルを娯楽ではなく、確率的な性質を持った仕事であると認識していることが挙げられます。
淡々と感情を押し殺しながら仕事として取り組んでいるプロのギャンブラーに、ギャンブルに娯楽性や射幸性を求めている人が勝てるはずがありません。
どのようなギャンブルの世界だろうと、胴元は必ず儲かるようになっており、一部のプロギャンブラーが稼ぎ、残された一般客の大半は負けるようになっているのです。
ギャンブルで確実に勝つ方法ってあるの?
そもそも最初のゲーム設定の時点で、胴元が必ず勝てるように設定されているため、ギャンブルで確実に勝つ方法は存在しません。しかし、ギャンブルで勝つ方法を高くする方法は考えられます。
ギャンブルで勝つ確率を少しでも上げる方法を見ていきましょう。
マーチンゲール法やモントリオール法を駆使する
ギャンブルで勝つ可能性を上げる方法として、マーチンゲール法やモントリオール法といった手法が広く知られています。どちらの手法も、90%以上の超高勝率を実現するギャンブル手法となっています。詳しく知りたい方は調べてみると良いでしょう。
ただし、このいずれの方法も、本格的に実践して利益を上げようとすると、多額の資金が必要になってくる点には注意が必要となります。
例えば、最小の掛け金が1万円だとすると、最低でもその1,000倍以上となる1,000万円の資金はないと破産リスクが急激に高まることが確率的に明らかです。
マーチンゲール法とは負けた場合には掛け金の2倍の金額を賭けていくというシンプルな方法ですが、1万円を賭けて10回連続で負けた場合には1,024万円が必要になります。仮に勝率50%とすると、10回連続で負ける確率は1024分の1となるため、試行回数を増やしていけば十分に起こり得てしまうことです。
マーチンゲール法やモントリオール法で勝率を上げることは可能ですが、これらの方法を本格的に実践するには、多額の資金が必要だという身も蓋もない現実が待ち構えているのです。
資金管理・確率的思考・情報収集を徹底する
かつて外れ馬券は経費になるかどうかで裁判にも発展しことでも話題になったプロの競馬師が執筆した「馬券裁判」の中では、競馬で1億5,000万円稼いだ手法が包み隠さずに明かされています。
その概要は、
- 資金管理を徹底する
- 感情は一切捨てる
- 確率的思考で考える
- 情報収集を怠らない
というものです。
これらのギャンブラー特有の習慣や努力は、一般人にとってそう簡単に実践できるものではありません。ギャンブラーというと、楽してお金を稼いでいるから、自分にもできると思ってしまう人は少なくありませんが、プロのギャンブラーになるには相応の努力が必要となります。
寝食を忘れてギャンブルの必勝法を考えぬき、ギャンブルで勝つための努力を怠らない。そのような生活を送れる覚悟がなければ、ギャンブルで勝とうなどと安易に考えるべきではありません。
お金を稼ぐための努力をすることは生きていく上でとても大事なことですが、多くの人にとってはギャンブルで勝つ方向に努力することは合理的ではないのです。
ギャンブルの胴元側に回る
そもそも構造的にギャンブルでお客側が勝つのは不可能です。
一握りのプロのギャンブラーなら勝てるかもしれませんが、前述したように、大量の資金を用意してかつ、ギャンブラー特有の思考を身に付ける努力をする必要があります。
お金もないし、ギャンブラーとしての厳しい努力をするのも嫌、それでもどうしてもギャンブルで勝ちたいというのならば、いっそのことギャンブルの胴元側に入ってしまう、つまりギャンブル業界に就職や転職をするというのもありかもしれません。
ギャンブルで勝つという主旨からは外れてしまいますが、今まではギャンブルをする側の視点でしか見えなかったギャンブルの本質が、ギャンブルの胴元側に入ることで新たに見えてくるかもしれません。
ギャンブルは、胴元側がそれだけ圧倒的に有利になっています。ちょっとした娯楽としてたしなむ程度ならともかく、一般人がそう簡単に稼げるようにはできていません。誰でも簡単に稼げるのならば、そもそもそのギャンブルを運営している企業はすぐに倒産してしまいます。
- 娯楽としてではなく仕事として取り組む
- 情報収集を怠らない
- 感情を殺して確率的に考えるようにする
勝つための努力なくしては、ギャンブルで勝つことは不可能なのが現実です。