投資顧問検証NAVI|信頼性や稼げる度から比較
ブログ

【徹底解説】株式投資はギャンブル?株とギャンブルの4つ違い

株式投資はギャンブルか否か

株式投資はギャンブルと言われることがありますが、それは果たして真実なのでしょうか?ギャンブル破産者のように株式投資で破産する人が少なくない一方で、株式投資はギャンブルとは比べものにならないほど多くの資産家を生み出しています。

株式投資とギャンブルの類似点、株式投資とギャンブルの違いを見ていきましょう。

 

株式投資とギャンブルの類似点

短期投資はゼロサム手数料マイナスゲームである

ギャンブルでは、参加者の資金を全て胴元に集めて、胴元が一定のお金を抜いてから(これを「テラ銭」と呼びます)、ギャンブルの勝者に還元します。胴元がテラ銭の分だけ儲けて、ギャンブルの参加者はテラ銭が引かれた残りの資金を奪い合うことになります。

このように、複数の参加者が一定の資金を奪い合うゲームは「ゼロサムゲーム」と呼ばれます。

デイトレードやスイングトレードなどの短期売買は、資金の奪い合いをするゼロサムゲームです。また、そこから取引手数料も引かれるため、短期売買はゼロサム手数料マイナスゲームとなります。

短期売買はゼロサム手数料マイナスゲームであるため、この点においてはギャンブルと同じであるのは間違いありません。とはいえ、短期売買はマーケット全体の富の増加に直接は貢献しないものの、市場の流動性を提供するという利点があります。

もしも短期売買をする人がいなければ、長期投資をしたい人がいつでもマーケットで株を自由に買うことができなくなってしまうのです。

将来の株価の予測をするのは困難

パチンコや競馬、宝くじなどのギャンブルでは、未来の予測をすることはできません。未来の予測ができず、不確定要素が多いことにワクワクする感情は「射幸心」と呼ばれます。人々の射幸心を煽り、非合理的なギャンブルにいかにお金を使わせられるかはギャンブル産業が成功するカギとなっています。

未来の予測ができず、不確定要素が多いものにお金を投じるという点では、株式投資とギャンブルには共通点があります。どのような数式や経済理論を用いたとしても、将来の株価の予測をするのは困難であるというのが現実です。

もしも数学を使って株価の予測が正確にできるなら、数学者や経済学者、プログラマーから億万長者が多数誕生しているはずですが、現実にはそのような話は全く聞かれません。

株式投資に多額のお金を投じてギャンブル的な投資をして破産してしまう人は常に現れており、長期投資であろうと短期投資であろうと、株式投資にギャンブル的な要素が多分に含まれている側面があるのは否定できない事実です。

 

株式投資とギャンブルの違い

株式投資では配当金が出る

株式投資とギャンブルの最大の違いは、株式投資では株主に還元する配当金が発生することが挙げられます。

ギャンブルでは、参加者が出した資金を胴元と参加者の間で分配するだけで、一連のギャンブル活動から生み出される富はありません(参加者の熱狂を除けば)。

一方、株式投資では、投資家が出資した資本金を使って、企業は経済活動を行います。経済活動によって発生した利益は、配当金として株主に還元されます。

株式投資は、短期売買ではゼロサム手数料マイナスゲームとなりますが、長期で見ると配当金が発生するためゼロサムゲームではなくなります。

資金の奪い合いをするゼロサムゲームでは必然的に勝者と敗者が生まれますが、配当金が出る長期投資では全ての投資家が勝者になることも可能なのです。

株式投資はギャンブルに比べて控除率が圧倒的に良い

配当金が得られる長期投資とは異なり、配当金が発生しない短期売買はギャンブルと同じゼロサム手数料マイナスゲームであるため、必ず勝者と敗者を生み出します。

ただ、短期投資がギャンブルであることに違いはなくても、ギャンブルで胴元が取る「控除率」は圧倒的に優れています。

典型的なギャンブルの控除率
宝くじ…51%
競馬・競輪・競艇…25%
パチンコ…15%。

一方、短期投資の控除率は取引手数料のみです。

具体的には、ネット証券大手のSBI証券で100万円分の現物株を往復取引して発生する手数料は税込み1050円となります。100万円に対する控除率は0.105%となります。

短期投資はギャンブルであることに疑いようがありませんが、胴元の取り分が圧倒的に少ない割の良いギャンブルとなっているのです。

期待値が高い場面でのみ勝負できる

株式投資では、勝率や期待値が高いときにだけ勝負することができます。

海外のカジノでは、このような行為は一切禁止されており、期待値が高いときにだけ勝負するようなプロのギャンブラーは入場禁止にされるのが普通です。カジノの利益が損なわれる行為ですから、ビジネスである以上は仕方ありません。

一方、株式投資では、

日経平均が大暴落したときの反発狙いのときだけ入る
特別なニュースが出たときにだけ入る

といった行為は一切禁止されていません。

高勝率・高期待値が約束されている相場状況のときにだけ取引して利益を出したとしても、国からも証券会社からも税務署からも何のお咎めもないのです。

この点からも、株式投資は他のギャンブルと比べても圧倒的に勝ちやすいゲームだと言えます。

税制で保護されている

株式投資がギャンブルだとしても、税制という国家のお墨付きが得られたギャンブルであると言えます。

かつて、競馬で1億5000万円もの利益を出したプロの競馬師が、外れ馬券が経費に認められるかどうかといういわゆる「馬券裁判」がニュースでも話題になったことは、まだ記憶に新しいのではないかと思います。

馬券裁判の結果は「外れ馬券は経費に認められる」という判決で決着しました。この件で重要な点はここではありません。仮に、外れ馬券が経費に求められたとしても、経費で引かれた後の競馬での利益は雑所得に分類されます。

雑所得は総合課税されるため、多額の収入を得た場合には、所得税・住民税合わせて55%の最高課税が課されることになります。

一方、株式投資では、長期投資で上げた利益や配当金はもちろん、デイトレードやスイングトレードで上げた利益に課される税率は20%の一律課税となります。

 

【結論】株式投資は割の良過ぎるギャンブルである

株式投資には、ギャンブル的な側面があることは否定できません。特に短期投資はギャンブル的な側面が強く、

デイトレードを始めた投資家の90%以上が半年以内に退場する
短期売買では5%の勝ち組だけが勝ち続ける

といった、勝者と敗者を生み出すゼロサムゲーム特有の格言が多数あります。

著名なデイトレーダーやスイングトレードが、短期投資で勝つために必要なものとして確率的思考を上げることが多いことからも、短期投資がギャンブルゲームであることに疑いようはありません。

ただ、株式投資が仮にギャンブルだったとしても、

控除率が圧倒的に低い
期待値が高いときにだけ勝負できる
税制でも保護されている

など、他のギャンブルと比べても圧倒的に割の良過ぎるギャンブルであると言えます。

では、どうして日本では、ギャンブル的な側面が強い短期売買がこれだけ優遇されているのでしょうか?

それは、短期売買がもたらす流動性がマーケットにはなくてはならないものだからです。企業活動を支える投資家の存在は、世界第三位の経済大国である日本に必要不可欠なものです。投資家がマーケットで長期投資のための売買をするには、短期筋が活発な取引をして流動性を提供している状態が不可欠となります。

短期売買を行っている投機家が常に存在して流動性を提供しているからこそ、長期投資を行い企業の経済活動を支える投資家がいつでもマーケットで株を売買できる環境が生まれているのです。

投機家はマーケットや日本経済にとって必要悪であるからこそ、短期売買は割の良過ぎるギャンブルとして優遇されているのです。