投資顧問検証NAVI|信頼性や稼げる度から比較
ブログ

【徹底解説】仕手株とは?仕手株の特徴と読み方について解説

仕手株とは?

仕手株とは、ある投機筋が短期間に大きな利益を得ることを目的に投機的な売買を仕掛ける銘柄のことを指します。

仕手が成功すると、投機筋は大きな利益を得ることができる一方、失敗すると破産にまで追い込まれることも少なくありません。

仕手によって上昇した株は、特に裏付けがないまま上昇しているため、いつかは必ず暴落することになります。そのため、投機筋が仕手株の操縦に成功したとしても、残った参加者の多くは大損を被ることになります。

投機筋に仕手株として狙われる銘柄の特徴としては、買い集めやすい低位株でありかつ、相場操縦が容易となる浮動株比率が低い銘柄が多くなります。

投機筋が仕手を行う流れとしては、

  1. 事前に買い集めやすい株を買い集める
  2. 風説を流布するなどして価格を吊り上げる
  3. 価格が大きく上がった所で売り抜ける

というのが一般的です。

近年は、投資顧問を利用して株価を吊り上げる行為も見受けられ、投機筋が仕手を行うために設立された悪質な投資顧問も少なくありません。

 

仕手株のメリットは?

健全なマーケットの形成からはほど遠い仕手株ですが、一歩間違えれば破産寸前のリスクを負うからこそ膨大なリターンが得られる可能性があることも確かです。優良株からは絶対に得られない仕手株のメリットを見ていきましょう。

少ない投資金で一獲千金のチャンスを狙える

東証一部の優良株であっても、年に2倍の上昇となることは稀です。

2012年末のアベノミクス相場から最も上昇している優良株としては、世界的なセンサー企業である【6861】キーエンスが挙げられます。キーエンスは2012年末からの5年間で7倍以上の上昇になっています。

東証一部で最も上昇している優良株ですら5年間で7倍の上昇に留まる中、仕手株は数ヶ月で10倍以上の上昇となることも少なくありません。

また、キーエンスやファーストリテイリング、任天堂のような東証一部の優良株は400万円から600万円の資金がなければ買うことができません。

一方、仕手株は500円以下の低位株が狙われることが多く、少ない資金で一攫千金のチャンスを狙うことが可能となります。

相場環境に関係なく出現しやすい

仕手株の特徴として、「ニュースや材料、相場環境に関係なく出現すること」が挙げられます。

東証一部の優良銘柄は、世界経済が停滞してダウが暴落する、円相場が円高に傾いているなど全体相場の影響を受けざるを得ません。一攫千金を狙っている投機筋は常に存在しており、仕手株は全体相場がどうなっていようが、いつでも出現する可能性があります。

2012年には、婦人アパレル中堅の【8029】ルックが仕手株として暴騰しました。

この当時の全体相場は、民主党政権時代の円高に多くの企業が苦しんでおり、日経平均は1万円を割り込んでいたような状況でした。

アベノミクスによって日経平均が息を吹き返す前にも、仕手株は出現していたのです。

 

仕手株のデメリットは?

少ない資金で一攫千金が狙えるという大きなリターンを秘めている仕手株ですが、ハイリターンには相応のリスクが潜んでいます。仕手株を手掛ける際には必ず抑えておかなければいけない仕手株のデメリットを見ていきましょう。

値下がりリスクが非常に大きい

仕手株の最大のデメリットは、値下がりリスクが非常に大きいことが挙げられます。仕手株は裏付けとなる業績やニュースなどがなく上昇しているため、一旦暴落に向かうと、買い支える材料は何もありません。

急転直下でストップ安を連発し、暴騰前の水準にまで下がっていくしかないのです。仕手によって10倍になった銘柄は、10分の1にまで下がっても不思議ではありません。

また、何らかのニュースや材料が出て暴騰した銘柄は、暴騰後に暴落しても再び大きくリバウンドすることがあります。しかし、仕手株には買われる材料はないため、暴落したらそのままとなることが多いです。

仕手株を高値圏で掴んでから暴落に巻き込まれてしまい、そのときに早めの損切りができなかったら、もはや万事休すとなります。

流動性リスクにも注意が必要

投機筋は、まだ誰も注目していない低位株を仕手株として狙うことが多くなります。しかし、そのような銘柄は流動性が低く、買い集めるだけでも大きなリスクが伴います。仕手株が仕掛ける前の段階から、仕手株を事前に買い集めることができたら良いと思うかもしれません。しかし、これは大きなリスクを伴う行為です。

流動性のない銘柄を買うと、投機筋が仕手に失敗したときに逃げられなくなってしまうからです。仕手行為は必ず成功するわけではありません。投機筋も相応のリスクを負っています。

これは仕手株じゃないか?」と思ったとしても、すぐに手を出すことはやめておくのが賢明です。仕手株を手掛けるにしても、既に十分な流動性(売買代金)がある状態になるまで待ってから仕掛けるようにしましょう。

 

【見極め方】仕手株の特徴

仕手株を見極めるためにも、仕手株の特徴を見ていきましょう。

なお、仮に仕手株の特徴を見極められたとしても、十分な流動性がない状態で仕掛けるのは危険です。また、仕手株には常に暴落リスクが潜んでいるためリスク管理を絶対厳守となります。

特に材料が出ていないにも関わらず出来高が上昇して上がっている

投機筋が仕手株で莫大な利益を上げるためには、仕手として買い集めやすい銘柄を事前に買い集めておく必要があります。このような投機筋の動きは、チャート上に価格と出来高の変化という形となって現れます。

特に買われるような材料やニュースが出ていないにも関わらず、不自然に価格と出来高が上昇していたら、その銘柄は仕手株として狙われているかもしれません。

ただし、このような仕手株候補銘柄を発見したとしても、すぐには手を出さないことが重要です。仕手株は成功して暴騰した事例ばかりが取り上げられますが、失敗して暴騰しないケースも多々あります。

投機筋が仕手に失敗して上がらなかった場合は、流動性が低い銘柄を多数抱えることになってしまいます。そのため、仕手株候補銘柄を見つけたら、監視リストに入れておくに留めておき、仕掛けるのは十分な流動性が出てきてからにしましょう。

出来高が小さい低位株が狙われやすい

投機筋が仕手株として狙うのは、相場操縦がしやすい銘柄です。例えば、トヨタ自動車やソフトバンクのような大型株は、誰であろうと相場操縦することは不可能です。

投機筋が仕手株として目を付ける銘柄は、出来高が小さく、500円以下で買い集めやすい低位株が多くなります。仕手株を探す際には、低位株でかつ浮動株比率が低い、出来高が小さい銘柄の中から探すようにしましょう。

業績不振で低迷しているボロ株が、投機筋に狙われて仕手化することも多々あります。仕手株として暴騰した多くの銘柄は、暴騰する前には誰も暴騰するとは思えなかった銘柄であることが多いのです。

一般的な常識からしたら暴騰するとは思えない銘柄が仕手株として狙われることが多いため、仕手株を探すときは、価格とチャートを見て自分の頭で考えることが何よりも大事です。

 

2018年の代表的な仕手株銘柄・チャート

2018年にも大きく上昇した仕手株が出現しています。いずれの仕手株も投機筋は巨額の利益を出したと思われる一方で、多数の個人投資家が退場へと追い込まれています。

仕手株からテンバガー(10倍株)を達成した2018年を代表する仕手株2銘柄と、そのチャートを見ていきましょう。

杉村倉庫

【9307】杉村倉庫は、2017年7月から2018年1月に掛けて仕手株として暴騰しました。2018年に最も多くの個人投資家を破産へと導いた銘柄の一つです。

杉村倉庫は大阪に土地を持っていることから、大阪万博関連銘柄や夢洲のカジノ誘致で期待されるカジノ銘柄として買い煽られて上昇し続けました。

上の図は、杉村倉庫の月足チャートになります。2017年7月から大きく上昇しており、2018年1月にとんでもない大きさの上ヒゲが出ているのが分かるかと思います。

特に、1月の暴騰からの暴落は酷く、某投資顧問に買い煽られた少なくない数の個人投資家がマーケットから退場するに至っています。

なお、杉村倉庫は、2018年11月には2025年大阪万博の開催が決定したことでやや反発しましたが、反発もすぐに終わり再び暴落し、このときも万博期待で買った多くの個人投資家を大損させるに至っています。

エムティジェネックス

杉村倉庫と並んで2018年に数多くの個人投資家を破産させるに至った銘柄が【9820】エムティジェネックスです。同社は森トラスト傘下で、ビルのリニューアル事業を手掛けていますが、特に何の材料もニュースも出ていないにも関わらず暴騰しました。

上の図は、エムティジェネックスの月足チャートになります。2018年7月から8月に掛けて巨大な陽線を出して上昇していますが、その前に小さな出来高を伴って小さく上昇しているのが見て取れるかと思います。これは、投機筋が買い集めていた動きを反映しているものと考えられます。

同社は2000円台から一時は40000円を超え、最大20倍以上もの上昇になっています。これは瞬間最大風速で言えば、2018年の東証の全銘柄中トップの値上がり幅です。

しかし、40000円を超えてからの値動きは、とても目も当てられません。