あなたは年金と預貯金だけで老後を過ごすことができますか…?
「人生100年時代」が叫ばれる中、年金支給年齢と定年年齢の70歳引き上げや、消費税の更なる増税や社会保障の縮小など、老後に対するリスクは悪化の一途を辿っています。
あなたは年金と預貯金だけで老後を過ごせるという甘い考えを持っていませんか?
半分の高齢者の預貯金がゼロになる!?
金融広報中央委員会が発表した「家計の金融行動に関する世論調査(平成29年)」によると、金融資産を保有していない世代の割合は、
- 20代…35.6%
- 30代…33.7%
- 40代…33.7%
- 50代…31.8%
となっています。
出典:金融広報中央委員会
50代ですら3分の1が預貯金ゼロの状態であることから、今後は3分の1の世帯は無資産のまま年金生活に突入することが確実な情勢です。更に、日本の年金財政は悪化の一途を辿っており、2025年には人口ボリュームの多い団塊の世代が75歳以上となる「2025年問題」を控えています。
年金支給年齢が70歳まで引き上げられるのはほぼ確実であり、年金支給年齢までの期間を考えると、今後は半分以上の高齢者が預貯金ゼロのまま年金生活に突入することになっても不思議ではありません。
老後資金はいくら必要なの?
あなたは昭和的な常識を持ったまま、老後に必要な資金を計算していませんか?
医療技術の進歩による「平均寿命の延び」を考慮しないまま、老後に必要な資金を計算しないと、大変なことになりかねません。昭和の平均寿命は70歳前後でした。そのため、一つの会社に定年まで勤めて、退職後は退職金と年金で寿命まで余生を送ることが可能だったのです。
しかし、今や日本人の平均寿命は83.98歳(2016年時点)となっています。
厚生労働省の「第22回完全生命表」によると、2015年時点でさえ、男性の2人に1人は84歳以上まで、女性の2人に1人は90歳以上まで生きるという統計が出ています。
出典:厚生労働省
医療技術は日進月歩で進歩し続けており、平均寿命は今後も伸び続けることが確実です。人生100年時代に65歳で退職したとして、100歳までの35年間を退職金と年金で賄うとしたら、いくら必要になるでしょうか?
また、仮にいくら現金を保有していて、潤沢な年金を貰えるとしても、老後を30年以上送るとなると、日本の財政破綻によるハイパーインフレというリスクも考える必要が出てきます。
人生100年時代には、いくら現金を所有していようとも、お金の知識がなくては生き残れない厳しい時代が到来しつつあるのです。
銀行で預貯金するだけではもったいない!
日本では多くの人が、老後の資産を銀行に預金しています。しかし、今や銀行の預金利率は、一部のネット銀行でも高くても0.1%程度に過ぎないのが現状です。
更に、日銀が実施しているマイナス金利政策の影響で、預金金利を取ることを検討する銀行もちらほらと出てき始めてきました。高い利子が付いたバブル期ならともかく、銀行預金は「人生100年時代」を乗り越えていくためには全く役に立ってくれないというのが現実なのです。
一方で、金融リテラシーを兼ね備えた人達の中には、安全な株で運用するという選択をする人が現れ始めています。
例えば、たばこ大手のJTは値下がりリスクが小さいディフェンシブ銘柄であるにも関わらず、年間の配当利回りが5%を超えています。配当利回り5%というと、銀行預金の利子の25倍に匹敵します。JTの株を1年間保有しているだけで、銀行預金の25年分に匹敵する配当金を受け取れるのです。
100万円から始める株投資で今後の資金を蓄える
100万円で株投資と聞くと、「たった100万円で買える株なんて、ボロ株しかないに決まってる!」と調べもせずに思考停止していませんか?
実は、100万円からでも買えて、配当金だけで年間利回り5%を達成可能な優良銘柄はたくさんあります。
なぜ100万円なの?
100万円というと大金のようで大金じゃないような微妙な金額ですが、株式投資を始めるには手頃な金額であると言えます。
また、個人投資家にとっては朗報もあります。東京証券取引所は個人投資家が株を買いやすくするために、2018年10月から全ての銘柄の単元株を100株に統一しました。これによって、100万円どころか10万円からでも買える優良株がたくさん出現しました。
100万円あれば、優良銘柄に分散投資することも可能です。例えば、高配当株として知られており、配当利回りが5%を超えているJTは28万円から買うことができます。
同じく、配当利回りが5%を超えるSUBARUは25万円、LIXILグループは14万円、JFEホールディングスは19万円から買うことが可能です。
※2018年12月時点の株価で算出。
100万円を配当利回りが4~5%であるこれらの高配当株に分散投資しておくだけで、年間4~5%の配当利回りを得ることが可能になるのです。
今株投資を始めると30年後にはおよそ600万円に!?
配当利回り4~5%と聞いても、あまりピンと来ないかもしれません。しかし、株式投資では複利の力を享受することが可能です。
例えば、銀行預金に100万円を積んでおいたとしたら、利子率が0.01%として30年後には3,004円の利子しか付きません。むしろ、今後は日銀のマイナス金利政策の影響でマイナスになることすら考えられます。
一方、株式投資で年間平均6%で運用したとしたら、
10年後 | 100万円×(1.06)の10乗で約179万円 |
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20年後 | (1.06)の10乗で約320万円 |
30年後 | (1.06)の10乗で574万3,491円 |
となるわけです。
安全な高配当株に分散投資しておけば、配当利回りと値上がり益で、平均で年間6%ほどの利回りで運用することは十分に可能です。
100万円から初心者が株投資で利益を上げるための2つのポイント
初心者が株で利益を上げるためには、リスクをなるべく避けて安全な投資を心掛けていくことが重要です。初心者がプロのトレーダーのように振る舞っても、養分にされるだけです。
安全に利益を上げるために重要となる2つのポイントをチェックしておきましょう。
分散投資をする
リスクを避けるためには分散投資を心掛けることが何と言っても重要です。
高配当株として有名な銘柄としては、日産自動車は度々挙げられることが多く、個人投資家に人気の銘柄となっています。しかし、日産自動車はゴーン会長の逮捕によって年間の配当利回りを上回るほどの大きな下落に見舞われてしまいました。
もしも高配当株として日産自動車に投資していたら、値下がりによる損失が高配当のメリットを打ち消していたことになります。ですが、高配当株として日産自動車の他にも、JTやLIXILグループ、JFEホールディングス、松井証券などの優良高配当株に分散投資しておけば、このようなリスクは最小限に留めることが可能となります。
とはいえ、分散投資も分散し過ぎはあまり良くありません。分散投資は自分自身で管理できる分に留めておくことが重要です。おすすめとしては、配当利回りが3~5%以上の高配当株を3銘柄から多くても10銘柄までに分散投資しておくと良いでしょう。
投資のマイルールを設定する
株式投資においては、投資のマイルールを設定しておき、何があろうとマイルールを堅守することが重要です。マイルールは自身の性格や価値観、ライフスタイルによって異なりますが、ここでは個人投資家に役立つマイルールを3つ挙げていきます。
リスクが大きい銘柄には手を出さない
東証には北の達人やALBERTのように、1年間で10倍以上の値上がりになる銘柄も現れます。しかし、このような大きな値上がりをする銘柄には大きなリスクも伴います。
ハイリスク・ハイリターンの銘柄には魅力を感じる場合もあるかと思いますが、このような銘柄には一切手を出さないと決めておくことが重要です。
保有銘柄が下落したり、減配となった場合には損切りする
保有している銘柄にスルガ銀行のような不祥事が発覚して暴落したり、配当金投資をしているにも関わらず配当金が減配もしくは無配となった場合への対策は事前に考えておく必要があります。
このような事態に陥ってしまった場合は、残念ながら損切りするしかありません。このような事態になってしまった場合のリスクを減らすためにも、一つの銘柄に資金を集中させるのではなく、分散投資しておくように心掛けておきましょう。
一時的な値動きに振り回されずに保有する
株式投資をしていると、どうしても手放したくなってしまうような値動きをすることが少なくありません。株式投資は短距離走ではなくマラソンです。長期的な視野に立って行うことが重要です。
「配当金を受け取る」と決めたら、想定外の大暴落や減配・無配となるようなケースを除いては、我慢して持ち続ける我慢強さが必要になってきます。
初心者はどの証券口座を選ぶべき?
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